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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 第9回全国津軽三味線コンクール大阪大会

何年かぶりに津軽三味線大阪大会を観戦したが、我々が修業した時代と違い随分演奏自体も年齢層も様変わりしてきた。
他の地域で開催されている大会もそうだが、まず、年齢層が昔と比べ断然若くなっている。
この事は、かど付けと言われ蔑まれた音楽から確実に自慢出来る日本の音楽文化として定着した表れであろう。


そしてその技術もかなり研究され向上しているのは素晴らしいが、以前の名古屋大会観戦記でも述べた様に、あくまでもこの大会は『津軽三味線』のコンクールである事を忘れては成らない。
技術的には非常に高いものを持っているのに中には雑技団的曲芸になってしまっている人や、早く弾く競争ではないかと思う様な人も何人かいたのは感心しないし残念だ。
何故津軽三味線なのか、何故頭に『津軽』がついているのかを原点に返り考えるべきだ。


審査員の構成、年齢によっても好みや解釈が異なるので意見が別れるかも知れないが、特に大阪大会の審査員は、津軽がそのまま歩いている様な、ミスター津軽ばかり。
技術的には上手くても、その辺で順位の分かれ目になった事は間違いない様だ。



津軽三味線は虐げられた苦しさを生き抜いたハングリーの上に成り立っている。
津軽地方の苛酷な気候や風土、そして岩城山やりんご畑など、そうした物が目に浮かんで来ない演奏は単なる太棹の演奏であり、津軽三味線と呼ぶには異論があり、結果を見ると今回の審査員も同様の考えと見るのは私だけでは無いだろう。


音楽は時代の推移と共に変化して行く事は否めないが、先人の血と汗無くしてできえなかったこの素晴らしい世界に誇れる音楽の原点をしっかり見据え、若い方々に更なる津軽三味線隆盛の原動力になって戴く事を願いたい。
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コメント
津軽大好きさんへ
ご意見ありがとうございました。

貴方のおっしやる通りです。
指導者もただ三味線を教えるだけでなく、成立過程やその歴史を教えて行く事は非常に重要な事と考えます。

ご指摘の様に先陣が経験したハングリーを求める事は無理にしても、一方的に与えられる物を待つだけでは無く、津軽三味線を志す者として、ましてコンクールに挑戦する様な方々は、色々な資料からその歴史を学ぶ事は出来るはず。


その上で、各自が津軽を訪ね、その目で津軽を見て戴きたい。
少なくとも厳しい冬の季節と、りんごの花が咲き誇る春の季節には訪ねて戴き、津軽をその肌で感じて欲しいと思います。

それが必ず演奏に生かかされ、一歩『津軽』に近づけるような気がします。
時代の推移により音楽が変わって行く事はごく自然な事。

しかし、せめてコンクールに望む方々にはこの津軽三味線の津軽の意味を大切にして戴きたいと思います。

きっと私も歳をとったのでしょう。

ご意見感謝致します。
2010/12/02(Thu) 14:15 | URL | 加藤訓 | 【編集
時代の流れです
今の若い世代に、平和な世の中に生きながらハングリーを自覚させるのは不可能です。

教える側もその精神を知らずに育った方も多いはず。正しく伝えるには、教える側の努力もいるのではないでしょうか。

古き良き伝統を受け継ぎながら、新しい物も創造するのが、その時代に生きた人の使命です。




2010/12/01(Wed) 23:35 | URL | 津軽大好き | 【編集
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