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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式サイト 三味線を長く続ける楽器の選び方
先日、昔めちゃくちゃ太い三味線が流行ったが結局鳴りが悪く使いにくいと書いたが、三味線はご承知のようにその棹の太さによって細棹(面幅8分4厘)、中棹(面幅8分8厘)、太棹(面幅(9分2厘から1寸)の三つに分けられる。

用途は細棹は長唄、中棹は地唄、太棹は義太夫や津軽三味線を弾くのに用いる。
ちなみに我々の使ってる津軽三味線とはだいたい9分5厘から1寸までの物を言う。

一般的には津軽三味線と言えば大半が面幅1寸、胴は5分大を使うが、小柄な人、手の小さい女性に1寸の三味線は少し大き過ぎるような気がする。
昔は津軽三味線は1寸、胴は5分大でなければ本当の津軽三味線とは言えない、との変な考えが浸透してしまったのが今日に受け継がれているようだが、これはあまり喜ばしくない『じょっぱり精神』の一例かも知れない。


実際に胴が大きくなると、破れるぎりぎりのところまで皮を引っ張る津軽三味線は職人泣かせであり、まして段々と高齢になってくると1寸、5分大の三味線では重過ぎて負担に感じるようになる。


長年の経験を総合して考えると、女性の場合は将来的な事も考えれば、面幅9分5厘~9分8厘、胴は4分大くらいが適当と考える。
実際、私も9分8厘、4分大の三味線を持つと1寸と違いかなり楽に感じるし、胴が4分大だとしっかり皮を張れるので響きが良い。

三味線を85歳までやろうと思えば、それぞれの体に合って少し楽に感じる楽器を持つのが長く続けられる秘訣かもしれない。


参考まで。
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