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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 名人、藤田淳一
昨日に続き藤田淳一先生の話。

藤田先生は函館に住んでいたが、私が七五三に入社して間もなく、七五三のすぐ近くに家族で越して来た。
ご両親が秋田の方だったので血は純粋な秋田県人。

そんなせいか、非常に可愛がって戴いた。
昔は譜面などあるはずもなく、芸は盗んで覚えるのが当たり前。
従ってどの三味線弾きも人気奏者の手(フレーズ)を盗もうと虎視眈々と狙っている。


自分が集めた名人のテープなどはまさしくお宝で簡単に人には聴かせない。
聴かせると手を盗まれるからだ。
稽古に伺った時に先生は機嫌が良いと良く、名人、故、白川軍八郎のテープを聴かせてくれた。
録音しても良いかと聞くと録音させてくれるが必ず最後に、『良いか、誰にも聴かせるなよ』と付け加えるのを忘れなかった。

当時の稽古は勿論譜面など有るはずもなく、テープさえ録ってくれない先生も沢山いたほど。

苦労に苦労を重ねて覚えた物はそんなに簡単に教えられない時代だったのだ。
今は譜面があり、覚えようと思えば簡単に覚えられるが、簡単に覚えたものは忘れるのも早い。

稽古に行って真剣に目を皿のようにしても限られた時間で覚えられるのはほんのわずか。一曲覚えるのに時間はかかったが、苦労して覚えたものは中々忘れなかった。


そんな時代が懐かしい。
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