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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 第一回秋田民謡全国大会見聞記
20091005172112
第一回秋田民謡全国大会、各部門の優勝者は次の通り。

唄部門、優勝、秋田馬方節『中村勝人』
秋田荷方節三味線の部門、『二代目、小田島徳旺』
民舞部門、秋田おばこ『小田島会社中』

初日は唄部門の予選、200名を審査した。
そこから30人を選び二日目に決戦。
さすがに選ばれた方々とあって聞き応えが有る。

優勝した中村勝人さんの曲は秋田馬方節。
この唄は通称、竹物と言い尺八のみで唄う曲。
県外の一般には余り馴染みが無いかも知れないが、技巧的に大変難しく、ベテランの域に達しないと中々唄いこなせない曲だ。

その昔、馬は農耕用や物資運搬には欠かす事が出来ない生活に密着した物で家族同様に扱われた。
その馬を売り買いする人が馬方、別名、『馬喰』と言って、馬の仲買人の事。

東北ではどの県にも大体、馬を取り上げた唄が有るが秋田では、この馬方節の他に、秋田馬子唄と秋田馬喰節が有る。

いずれも人と馬の愛情を感じさせる名曲だがどれも粗が見えやすく本当に歌唱力が高く無ければ唄えない唄だ。

優勝した、中村勝人さんはこの唄を得意としており、声良し、節回し良しで申し分の無い素晴らしい唄だった。
優勝旗を頂く時に見せた涙が彼の努力を伺わせる。
一生懸命努力して流した涙はダイヤモンドの輝きの様に美しい。

民舞の部門は18組が出場。
秋田の民舞はお隣、津軽の手踊りに比べれば動きもゆっくりで、今一つ面白みに欠ける。
ただし踊りの本場、仙北地方の踊りは何処と無く素朴で、良く言えば、決して出しゃばらない秋田県人の奥ゆかしさを感じさせてくれる。

技術的には大差無かったと思うが、若い娘さんを揃えた小田島会に軍配が上がった。
欲を言えば、振りはそのままでもフォーメーションを工夫すると、見る者を楽しませる事が出来るだろう。
来年に期待したい。

最後に三味線部門。
先日ご紹介した様に、津軽三味線に対して秋田三味線と言えば、この『秋田荷方節』があげられる。
この曲は、秋田が生んだ、亡き浅野梅若師匠が作りあげた名曲。

私もこの曲は直接、梅若師匠から習った。
じつに人当たりが良く、誰でも分け隔てなく接する姿は、さすが大師匠、秋田に帰った年に三回ご自宅にお邪魔して教えて頂いた。

非常に繊細で技術的に難しい曲だが、優勝した二代目、小田島さんは、他の人とは別格、ほぼ完璧だった。
欲を言えば多少撥が強すぎるかなとは審査してて思ったがさすがで有る。

うちの訓栄もこの曲を得意にしているので是非出て貰いたかったが今年は遠慮すると言う。
もし訓栄、訓成、訓音の総師範、三人が出ていれば、面白い結果に成っていたと思う。
来年は強制的に出すのでその覚悟で、、、、

と言う訳で無事に終了した秋田民謡全国大会であったが、来年以降はもっと盛り上がると思う。
津軽三味線ばかりがもてはやされる時代だが、秋田民謡の素晴らしさを審査を通じて再認識出来た貴重な機会だった。

そして秋田民謡界のレベルの高さが全国屈指で有る事を痛切に感じた二日間でした。

選手の皆さん、スタッフの皆さん、大変お疲れ様でした。
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