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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2019年06月17日
三味線を弾く上で欠かせないのが撥。
撥にも色々あるが、津軽三味線を弾くのに最適なのが鼈甲撥。
ところがこの鼈甲撥が材料不足から今物凄く高騰している。

先月の春季大会に出店していた三味線屋さんの価格を見てあまりの値段の高さに驚いた。
参考の為に他店も覗いて見たがそちらの店も同じ様な値段を付けている。

私もみさと屋の看板を掲げてもう27年になるのでその状況はわかってはいるが、それにしてもこんなに高いとそうしょっちゅうは買えない。

撥の価格は鼈甲の色目で決まる。
要するに飴色が多くなると高くなり、逆に黒いところが多くなると安くなるのが一番わかりやすい目安。








これは私の店の在庫でかなり上物だが、これくらいの物になると10万以上~15万ほどの値段になっていた。
どうしてここまでになったかと言えば、基本的にワシントン条約により鼈甲は輸入禁止なので、在庫がどんどん減り値段が上がっていく仕組みなのだが、日本の文化を守る楽器を演奏する撥の材料が入って来ないというのは何とも寂しい限りだ。

カリブ海の国キューバでは亀を食用にしている文化があるので、高額で取引される鼈甲の輸出規制の解除を訴えているが中々その文化がない国からは理解されない。
日本の捕鯨と同じような理屈だろうが、鼈甲は駄目、糸巻きや駒の材料として使われてた象牙も同じ理由で輸入禁止。
三味線の材料である紅木も輸入禁止で三味線を取り巻く環境は更に厳しさを増して四面楚歌状態。


何百年も続いて来た我が国の三味線文化を守る為には、国がもっと腰を上げてこの状況を打開して行かなければ、折角若者に評価されて来た津軽三味線の発展に水を差すことになる。



実に頭の痛い問題である。

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