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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2019年05月21日
ここで津軽三味線の魅力を考えてみたい。
一般的に津軽三味線と言えば津軽五大民謡のイントロと唄中を演奏することになるが、代表的な曲が皆さんご存知の津軽じょんから節。

それによされ節、小原節、三下り、あいや節となる。
これで5つ、5曲かと言うとそうではなくて、じょんから節でも、旧節、中節、新旧節、新節と4つもある。
それに、よされ、あいや、にも旧節、或いは古調なるものがある。

小原節は旧節、中節、新節、そして三下りと、ざっとこれだけで、12曲になる勘定、しかもどの曲も長い。
津軽三味線の面白いところは、クラッシックと違い、統一譜面はなく、弾き手によってフレーズがそれぞれ違う。
ここがある意味良いところでもあり厄介なところでもあるのだ。


分かり易く言うと10人いれば10通り、100人いれば100通りの弾き方が存在することになる。
いわゆる津軽三味線は各曲目の定義はあるが、それを崩さなければどんなフレーズでもオーケイで、自分で創作、いわゆる作曲したものを弾いて良いところが面白いところ。


若い愛好者に津軽三味線の面白さを聞くと、自分の世界を作れるところに魅力を感じると言うが、現代人は協調性が求められると面倒くさいと思う事から、自分の殻に閉じこもって自由に作曲演奏出来るところが、特に今の若者には好まれる様だ。

ただし、昨今の津軽三味線は余りにも逸脱し過ぎて、津軽三味線とは言い難く、太棹三味線と言わなければならない様なものも多い。
津軽三味線は津軽の独特な環境下でたくましく生きて来た音楽であり、そのフレーズから津軽を連想出来ないものは津軽三味線と呼ぶべきではない。

瞼を閉じればそこには津軽の美しくも厳しい四季織々の情景が浮かぶものでなければ、頭に津軽と言う冠を付けてはならない。

時代の進化に伴い音楽が変化していく事はある意味当然だろうが、津軽を頭に付ける演奏と、それ以外を一色単にして津軽三味線と呼ぶのはやめてほしいものだ。
つづく

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