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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2014年08月21日
昨日8月20日は妹の命日、あの日から17年の歳月が流れた。

妹は癌を患っていた。病名は卵巣癌。
発見時はステージ3のC、わかったのが9月の頭で年は越せないと医師に言われた。
末期だった。
それまで卵巣癌3Cでの5年生存率は0パーセント。
それでも妹は生きる事を諦めず懸命に病魔と闘い、6年生きた。
何と!記録を塗り替えたのである。
手術を繰り返し、壮絶な病との闘いは我が妹ながらあっぱれであった。


妹は結婚して子供が出来ず排卵誘発剤の治療を受けていた。
ところがこの治療が苦しく、治療を受けたその日は寝てなければならないほど辛かった。あまりの辛さに半年治療を休んだ。
そして半年後に治療を再開して癌を発見!
わずか半年ですでに転移をし手遅れになるほど病気は急速に進行していた。

当時子供が出来ない人に【排卵誘発剤】は効果があると言われ、上手く行けば双子、更には三つ子や五つ子が出来る等の効果が確認され、子供をどうしても欲しい人には飛び付きたい治療だったのだろう。
しかしこの治療はリスクも大きく、最悪は妹の様なケースも珍しくはなかった。
医学書を見るとその危険性を唱えているものも少なくない。

妹は長男に嫁いだこともあり、自分なりにプレッシャーを感じていたことも知っていたが、子供は神様からの授かり物で、子供がいなくても幸せな人生をおくっている人はいくらでもいる。
それを考えると悔やまれるが、これも彼女の運命だったのだろう。
後日妹の遺品を整理しに行った際に、鏡台の上にあった本のタイトルは、【赤ちゃんが欲しい】だった。

子供がいない事は決して不幸な人生ではない。

合掌

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