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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2013年10月08日

名人、故、浅野梅若師匠は何と素晴らしい曲を遺してくれたのでしょうか!!


今回審査をしてこの曲の難しさをあらためて痛感した大会でした。
今までこの曲について何度も触れていますが、全くミスをしないでこの曲を弾き熟すのは至難の技です。


そんななかで優勝した訓栄会の正木啓太君は練習を凌ぐ演奏で立派でした。
5年間出た方々がそれぞれ大変苦労しているなかで、初挑戦で緑の梅若旗を射止めた弟子に師匠である訓栄も最初は嬉しい半面困惑顔でしたが、それも無理はないでしょう。


訓栄自身も荷方節は以前から最も得意にしている曲でも、三回目の挑戦でやっと梅若旗を抱くことが出来たのですから。

しかし、本人の啓太君は後で聞くと、腱鞘炎になるほど連日猛練習を重ねたそうです。
良く頑張りました。


悔しかったのは啓太君に敗れて惜しくも準優勝に甘んじた鹿児島の平島大志こと訓煌(さとこう)

啓太君をライバルに自宅の食堂に『打倒啓太君!絶対優勝』の張り紙をして毎日目に焼き付け、啓太君に決して劣らない練習時間をかけてきたのに。

余程悔しかったのか、表彰式終了後にボロボロと悔し涙を流してたそうです。
それもそのはず、大志君の演奏は啓太君に劣らない素晴らしい演奏で、会場からは大きな歓声と拍手が沸き上がりました。
勝敗を分けたのは大志君の演奏は啓太君の演奏に比べ会場への聴こえ方が少し小さかったように感じました。


コンクール開始前に、昨年の反省を元に、椅子に浅く腰掛け、出来るだけマイクに近づいて弾くように指示をしてたのを啓太君は守り、音がはっきりと前に出てましたが、大志君の演奏が若干小さく感じた私は演奏終了後にそのことを確認したら、そのことを忘れてしまいやらなかったので、音量が啓太君に比べ若干小さくなってしまったようです。
審査員席で聴くと、同じレベルの演奏だと、どうしても音量の大きい方が印象が良く感じてしまうのです。
それでも昨年の7位から大躍進、優勝と僅差の準優勝は立派です。


二年続けて準優勝した訓音の演奏も過去二回よりも安定した演奏でしたが結果は3位。
出演順が7番目と早かったのが悔やまれます。
審査の傾向としてどうしても後で演奏した方が点数が上がりやすくなってしまいます。
しかしこれは抽選で決まるので時の運、それでも3年続けて安定したこの成績は確かな力の証明、来年是非もう一度挑戦しましょう。

5位の訓成(さとなり)は練習では常に安定した演奏をしてたので優勝に1番近いところにいると思ってましたが、まさかのミス。
演奏自体は良かったのですが、本来弾くべきところで違うフレーズに行ってしまった。
その事を重視した佐々木實先生と私の点数が他の先生よりも低くかったのが響きました。
あれがなければ、ほぼ確実だったのではと思いましたが、これは本人も納得。
それでも5位は良く頑張りました。


昨年5位でその上を狙っていた地元横手市の柴田浩行は、上位組と比べ演奏が少し雑になってしまい14位。


訓栄門下の栄知(えいとも)は頑張ったが会場の空気にのまれて19位。

秋田の訓信(さとのぶ)が25位、訓江(さとえ)が29位と善戦。
精度を高めて来年に臨んでいただきたい。


以上、藤秋会の結果だが、出演予定者は昨年の大会終了後から間を置かず、直ぐに今大会に向け毎月稽古を重ねて来ましたがやっぱりこの曲は難しい。
津軽三味線大会のようにアドリブで弾くことが出来ず、流派により若干の違いはあるにせよ、ほぼ同じフレーズで競うのでミスが簡単にわかってしまう。
ノーミスで弾くことの精神的な重圧は津軽三味線を上回る気がします。


そんななかで、日々練習を重ね素晴らしい結果を出した門下生に心から拍手を贈ります。

皆さん良く頑張りました。
努力は決して裏切りません。


さあ、今週は神戸大会。
休んでる暇はないぞ!

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