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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2013年08月27日
七五三から一番近いところ、わずか1分ほどの所に、『民謡茶屋あいや』があった。
現在津軽三味線でその名が知られている工藤武さんの、お母さんの工藤君枝さんの店でここには、五錦竜二さん、福士豊秋さん、福士由美子(二代目成田雲竹女)さん、後に山田百合子先生が経営を引き継ぐようになって木乃下真市さんなどもいた。


反対方向で一本筋の違うところに『秀子』があった。
店主は秋田出身の日影寛悦さん。
ここはほとんど秋田の方々で秋田甚句の太鼓踊りなどが有名で、看板は店主のお嬢さんの日影祐子さん。
唄は勿論だが典型的な秋田美人でフアンも多かった。
秋田の方が多いせいか良くここへは店が終わってから通った。

そしてもう一軒、忘れてはならないのが『民謡の店みどり』。
ここは七五三から反対の花園通りにあり歩いて10分ほど。
店主が現在も民謡界の大御所として活躍する佐々木貞勝先生、奥様が小松みどり先生。
両先生とも秋田出身で従業員もほとんどが秋田の人。
従ってお客さんは秀子同様秋田の人が多かった。
故郷の話で酒を飲む事に幸せを感じた時代である。


みどりのすぐ近くに『追分』があり、吉田兄弟もここで修業した。ここは現在でも若い津軽三味線奏者の修業の店として盛況に営業している。


その他、みどりから暖簾分けした『小梅茶屋』、小笠原久美子さんの『小笠原』、名前は忘れたが高谷左雲竹さんの店。
上野には、佐々木光儀さんや、お弟子さんで、細川たかしさんの専属として活躍している佐々木光康さんがいた『浩司会館』。


津軽手踊りの村上勇信さん経営の『鶯』。
ここのマスターには本当に良くして戴いた。

そして七五三から歩いて5分ほどの所にコミック舞踊でお馴染みだった松竹一郎さん経営の『松竹』などは、民謡酒場が閉店後の民謡人のたまり場だった。

民謡酒場として現在も浅草で営業している店は、みどり、追分、小梅茶屋の三軒。長きにわたって日本の復興と繁栄を支えた労働者のオアシスだった所。

遠い昔の想い出ながら私の原点がそこにある。
長く続いてほしいと願うばかりだ。


おわり

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