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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2013年08月21日
現在、高齢化で斜陽と言われる民謡界。
長唄や浄瑠璃、常磐津など邦楽世界で唯一勢いのあるのが津軽三味線だ。


全国各地でコンクールが行われ年々その数は増えつづけている。
昨日テープを整理した話を載せたが、七五三時代に習っていた師匠、故、藤田淳一先生との稽古の時のテープが出てきた。


先生はとにかく三味線を弾く為に生まれて来たような人。
その繊細でクオリティーの高い演奏は、今どんなに上手い若手が現れても決して敵わない。

民謡が隆盛だった昭和40から60年までの約20年間、津軽三味線の名手と言えば限られた人数しかいなかった。
木田林松栄、高橋竹山の後をつぐ人材として
小山貢、山田千里、佐々木孝、沢田勝秋、藤田淳一、高橋祐次郎、五錦竜二、成田光義、福士豊勝、佐々木光儀、木田林松次など、名前が売れてる弾き手と言えばざっとこんな感じである。

そしてほぼ20年間この構図は変わらず、従って、ワンフレーズ聴けば誰の三味線か即座に判別出来た。


その中でも誰もが一目おくのが藤田淳一先生の三味線。
無尽蔵に湧いて来るような繊細なフレーズは誰もが憧れの的、まさしく津軽三味線の申し子のような方だった。

昨今の各地で行われる全国大会の覇者は皆さん上手い。
しかし残念ながら、どれを聴いてもみんな同じようにしか聴こえない。
藤田淳一先生のような三味線を弾く人が現れないのだ。


良い人ほどは早く逝くと言うが全くその通りで、藤田先生も50代半ばで逝った。
100年に一度、いや200年に一度の逸材だったかも知れない。

いつも三味線を弾いてる時が一番幸せそうな顔をしていた。
客席から拍手が来るとこれ以上ないような笑顔になる。


あの満面の笑顔が忘れられない。

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