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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2013年08月20日
最近稽古の時、録音するのにボイスレコーダーを持参して来る人が圧倒的に多い。
小さくコンパクトな割に性能は抜群である。

スマホでも録音でき何とも便利な社会だが、それでも年配者のアナログ人間はカセットテープが離せないらしい。
中にはカセットテープとボイスレコーダーの二段構えで録音する人もいるからまだまだその信頼度は高いようだ。


昨日無数にある昔のテープを整理してたら、今から35年ほど前、民謡酒場にいた時の物が出て来た。
場所は東京浅草の民謡会館七五三。
まだまだ駆け出しでやっとの事でピコピコ津軽三味線を弾いてた時代。


あまりのへたさに唖然としたが、何と!
私の三味線で唄っている方が、津軽民謡女流横綱と言われた、今は亡き山田百合子先生。
特にあいや節は定評があり、あいやの百合子か百合子のあいやかと言われた方だ。


当時でも山田先生の唄となると若い弾き手は伴奏させて戴く機会はまれで、本舞台では一流の弾き手しか伴奏させて貰えなかった方。
では何故下手くその私が毎日伴奏させて戴いたかと言うと、山田先生の旦那さんが七五三で働いていて、お隣り岩手の出身、隣県のよしみでか、私の事を非常に可愛がってくれた。


そんな旦那さんからのお願いもあって毎日七五三の舞台で唄って戴けるようになったが、喜んだのは店側。
山田先生が連日舞台に出てるとなると集客が違う。


お蔭様で大変良い勉強をさせて戴いたが、今聴くと穴があったら入りたいくらい、誠に恐ろしい話だ。


でもこの時の経験が大きな財産となりその後に繋がった。


天国にいる山田先生の声が聞こえてきそうだ。

『訓、なんだばその三味線、もっと勉強しなさい』

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