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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2012年10月03日
優勝を含め10位に全員が入賞するには、マークするべき人を見つけなければならない。


私がこの人はと選んだ人はまず、トップで演奏する佐藤裕治、11番、嵯峨清桜、16番、菊田和志、18番、浅野晴香、28番、浅野鵬修、33番、荒谷翔集。

いずれも昨年の入賞者でこの6人の上に行けば優勝が見えて来る。ただし、今年初めて出場する人はデータが無いので全く未知数。


コンクールは12時少し前に始まった。
最初に昨年の覇者、伊藤福実都による記録保持者演奏。
そしてトップで演奏する過去3大会共に入賞している佐藤裕治の演奏。
何でもそうだろうが1番初めに出るのは嫌なものである。
期待も大きいことからかなり緊張しているのがわかる。
無難に纏めたがトップの重圧からか小さなミスが目立った。
普段はもっと良い三味線を弾ける人だ。


藤秋会で最初に登場したのが5番目に演奏した、総師範、訓成(さとなり)。
これが予想に反して(失礼)めちゃめちゃ良い演奏、何とノーミスで弾いてしまった。
まず一人目はクリア。会場から歓声が上がった。


続いて8番目に登場した優勝を狙っている訓栄(さとえい)。
明らかに音色の違いがわかり、こちらも会場から歓声。

3番目が鹿児島から来た高校2年生、訓煌(さとこう)
全く上がらなかったと言うだけあって、練習とほぼ変わらない演奏が出来た。
流石!、薩摩隼人はだてじゃない。



20番目が地元の訓江(さとえ)。
本人の希望通りめでたく完奏。
一人挟んで訓音(さとね)。
審査員席で見ててもかなりプレッシャーがかかってるように見えたが、日頃、ピンで舞台を数踏んでいる強味でカバー。


最後が31番目に登場した地元横手市の若手有望格、柴田浩行。
昨年この大会終了後に私の門を叩いたが、一年間この曲をみっちりやった。
昨年の演奏とは明らかに違い好演奏。
直前の稽古で指摘したところがどうかと気になったが、しっかりと修正出来ていた。



それぞれが練習通りとは行かないまでもそれに近い演奏が出来た事は素直に誉めてあげたい。
師匠としては大満足!


この大会は審査員一人一人が誰に何点付けたかが公開されるので気を使う。
特に自分の弟子に良い点数を付けて優勝したの、入賞したのと言われたくないので、私の点数は藤秋会の6人には辛めに付けた。


ところが他の審査員の点数を見ると予想以上に良い点数を戴いている。
審査員の申し合わせで点数は75~85点までを付けることにしたので10点幅だが、これに各自が小数点を付けるので実際は100点幅だと思って戴ければわかりやすい。


訓栄の点数を見ると、普段は辛口な審査委員長と、もうおひと方の三味線の先生の点数は、私の点数よりもそれぞれ、9ポイントと11ポイントも高い。
お二人の先生は著名な三味線奏者であり、両先生に高得点を戴いた事は素直に喜ぶべきで、努力がしっかりと反映され、結果に繋がった事は嬉しい。


しかし、一つ気になる事があった。
舞台では進行をスムーズにする為に上手と下手に椅子を並べ、奇数が上手、偶数の人が下手で演奏するが、上手の音量が下手の音量より小さく聴こえた。


これは複数の方々が感じているのでほぼ間違いない。
どうしてもボリュームに差があれば耳に響きの良い方が有利だ。
入賞した5人のうち、訓栄、訓音が下手側、訓成、訓煌、柴田浩行が上手側。


これが逆で演奏していたらひょっとして順位が入れ代わっていたかも知れないと考えてしまう。
特に訓成の演奏は良かったので惜しまれる。
音響はその辺を来年の課題にして戴きたい。



つづく

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