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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2012年06月26日

御園座6月公演は幅広い層に人気が高い『市川海老蔵』が主演、今日が千穐楽。


昨日、谷本公成プロデューサーと打ち合わせの前に夜の公演を観た。
劇場に行って直ぐに感じた事は、客層が普段の公演と明らかに違う。
何が違うかと言えば服装。
皆さんかなりドレスアップしてるし、和服姿の方が普段より断然多く目につく。
それに意外だったのは若い人が多い。



歌舞伎の事はさっぱりわからない私なので理由は定かではないが、歴史が長く格式があるので観る方も構えて来るのが礼儀なのかも知れない。


内容は海老蔵ふんする大泥棒、石川五右衞門が大阪城の鯱を盗み秀吉の命令で捕まり、釜茹でにされるがどういう訳か釜から脱出する。



そして最後が凄い!!
宙乗りで2階席に消えて行くがこれにはお客様は大喜び。
しまったあ、二階で観れば良かった。
これは初めて見たが劇場でなければ出来ない演出だ。
随所で見栄を切ると、『成田屋』の掛け声があちこちから飛び交い、歌舞伎ならではの世界に引き込まれる。



引き幕が開く時の拍子木の独特の乾いた音が何とも耳に心地良く、同じ楽器を扱う者として興味が湧くのが地方衆。
上手の上の方で薄明かりにぼんやりと浮かび上がり、三味線の腹わたに染み込む様な低い音。
どすの聞いた語りが深みがあって、奥の深さ、歴史の重みを感じさせる。


下手では全くお客から見えない所で演奏されているので一瞬、テープでも良いのではと思ったが、大きな間違い。
役者の細やかな動きを捉え絶妙なタイミングで合わせている。
歌舞伎は絶対テープでは無理だと思った。



昨年色々ワイドショーを賑あわせた海老蔵だが、お客をとりこにする何かを持っている。一見わかりにくそうな歌舞伎だが、流石に奥が深い!。



すっかり歌舞伎のにわかフアンになってしまった。

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尺八がめちゃめちゃ上手くてイケメンで、しかも人間が良い。
何でも三拍子揃っている人は中々お目にかかれないものだが、藤秋会には15年ほど前からレギュラーとしてお世話になっている、埼玉県在住の尺八、篠笛奏者、『佃 康史』さん。
お母さんが秋田県人だから秋田県人のハーフだ。



先日彼を改めて見直した事があった。
私の商売は一見、華やかそうだが、難しいのは人間関係。
お弟子さんも一度門を叩いたら一生いてくれれば有り難いが、諸々の事情や価値観の違いで中々そうは行かない。
来る人がいる半面、出て行く人もいる。



最近、ある人が会を去ったが、たまたま彼はそこで篠笛を何人かに教えていた。
先日彼からのメールに、ああ~、人を大事にするとはこう言う事なんだと彼の決断に感動した。



彼いわく。
そこの教室は私のご縁で出来た教室。
先日お稽古に行った際にその人が退会した事を知り、私と師弟関係が切れた以上、そこで篠笛教室は出来ないと断ったと言うのだ。
理論的にはそうだが利害が絡むと現実は中々難しい。



彼には全く関係の無い事だから今まで通り続けてくれと言ったが、それは出来ないと言う。
何と義理堅く、律儀な事か。
彼には大変申し訳ない思いだったが、人と人との付き合い方の大切さ、原点を改めて教えられた。



佃 康史に借りが出来てしまった。
この借りは何倍にもして返さなくては。

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