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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2011年03月07日
私が専属になった昭和56年、長谷川久子宅には現在東京で活躍している津軽三味線奏者、我妻宏光夫人の横川祐子、熊谷浩子、関 恵里子、関千恵子、福本恵美、少し遅れて、金田一公美の6人の内弟子が、将来プロを目指して住み込みで生活していた。



秋田は昔から民謡王国と言われ良い唄が多く、あまたある民謡大会の中で最もそのタイトル保持者が多い。
故に将来の民謡歌手や演奏家を目指して全国から内弟子を希望する人が後を絶たなかったのだ。



師匠は芸は勿論、日常のマナー、人としての在り方まで厳しく指導しながら、一緒に舞台に連れて行って一人前に育てる。
その仕組みは現在名古屋御園座で石川さゆりさんが演じている瞽女(ごぜ)の世界とほぼ同じである。



当時六人いた内弟子の内訳は熊谷浩子が岩手県、関恵理子、千恵子の姉妹が県北鹿角市(かづのし)、福本恵美が福島から、金田一久美が千葉県から来ていた。


中でも、横川祐子は僅か小学4年生ながら民謡歌手を志し千葉から来ていて、小学生なのに何としっかりした意志の強い子だろうと思ったが、やはりその芯の強さは本物で、現在若手民謡歌手の中では群を抜いており、歌い方は長谷川久子そのもの、生き写しである。藤秋会の公演にも何度も出て戴いたが、聴く度に唄が良く成っていて、在りし日の長谷川先生を彷彿させる。



さて、長谷川久子先生は現秋田市の隣、旧雄和町の出身でNHKのど自慢で全国優勝し一躍スターになった方。私が専属になった頃は仕事の数も多く、北海道から九州まで全国を駆け廻ったが、当時は自家用のツアーバスでの移動がほとんどで、私は運転手兼三味線担当。



移動中は、片時もカセットを離さずイヤホンで色々な唄を聴いて勉強している。
それが終わると今度は内弟子達に自分が一節ずつ丁寧に指導する。それも出来るまで何度でも繰り返し決して妥協を許さない。
さながら車内はいつも民謡道場の様で真剣そのもの。


その指導は実に解りやすく、お陰でバスを運転している私は、さながら門前の小僧で上手くは唄えないが要点はすっかり覚えてしまった。
現在の私の指導はこの頃の長谷川先生の影響が大部大きい様な気がする。



つづく

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テーマ:津軽三味線
ジャンル:音楽