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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2010年07月23日
二年続けて予選敗退と言う屈辱は、我々を大きく成長させた。
63年『仙北荷方、本荘追分、秋田荷方』の、津軽三味線に対抗出来る、秋田三味線の代表曲を組み合わせ、三年振りに予選を突破。

指導者として三年連続で敗れる事は、その力量を疑われても仕方の無いこと。是が非でも負ける訳にはいかなかたった。

この頃、昭和天皇の病状が思わしく無く、連日の様にそのご容態が報道され、場所柄、今年の武道館は中止になる可能性も有るとの話も出て心配されたが、幸いに予定通り開催される事に成り、一同ほっと胸を撫で下ろす。

いよいよ決戦の日、東京でも寒さが日増しに厳しさを増し、その日は朝からあいにくの冷たい雨、しかも陛下のご容態の事も有り、皇居敷地内に有る武道館では、外部にあからさまに音が聞こえない様にとの御触れも有り、満足に音合わせが出来ない厳しい状況。

それでも幸運な事に我々の出番は、一番最後。
この種のコンクールでの先行逃げ切りは不利で、後に出る程条件が良くなる。
相変わらず貢栄連合会の大合奏は見る者を圧倒し、迫力溢れる演奏は王者ならではの貫禄と自信に満ち溢れていて素晴らしく、当然ながら最後の我々を残して最高点。

横綱に胸を借りるつもりで半ば開き直りで挑んだ演奏は、大きなミスも無く予想以上に上手く出来た気がした。
初出場の三年前、赤のトレーナーで出場して注意された反省を生かし、良し、それではと和服の最高礼装である、黒紋付きに袴、女性には留め袖を着せた。
これ以降、それまでばらばらに色とりどりの会の着物を着ていたグループも、次第に藤秋会カラーに成り、今では殆どがこのスタイルに成った。


固唾を飲んで見守る客席が一斉に電工掲示板に注目、一瞬の静寂の後、やがて会場一杯に響き渡る歓声が我々の勝利を告げ、会員が歓喜で沸き上がり抱き合う光景がつい昨日の事の様で有る。



つづく

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梅雨明けから、ゲリラ猛暑が続いているが、昔から名古屋の夏場は暑い。
昨日は38度とか言っていたので、少し温めのお風呂に入ってる状態。
名古屋に通って来て28年目だが、こんなに暑いと感じたのはおそらく初めての様な気がする。


昨日の天気予報で日本列島は今、上からすっぽりとおわんをかぶせた状態で、まるでビニールハウスの中にいる様な感じだそうで、暑い筈だ。

この暑さで遂に私の皮も破れたが、現在張替えの依頼が沢山来ていて、職人もてんてこ舞いだ。
ここまで暑いと張替えた後に、また破れるんじゃないかと心配になるが、張った後は極力弾く事。

張った後は皮が安定して無いので、忙しいからとそのまま放置していると、又々破れる可能性が非常に高い。

楽器には色々な動物の皮を使うが、犬とか猫の皮を使うのは、知る限りでは三味線だけで最も破れやすい。
しかも良い音を出す為には、破れるぎりぎりのところまで引っ張るので、それ以上皮が縮むと破れる事に成るのだ。

非常にデリケートな楽器だが、だからこそ他の楽器には無い、何とも言えない繊細で味わいの有る音を出してくれるのかも知れない。


いずれにしろ今はただただ、これ以上暑く成らない事と、皮が破れない事を、御天道様と犬神様に祈る毎日だ。

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