藤秋会本部TOP  藤秋会日本一賞歴  藤秋会海外公演  藤秋会家元とは?  プロ集団IWAKI  藤秋会公演実績  全国藤秋会MAP
★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ 2009年09月19日
姫路晴天

夕べは気づかなかったが、窓の外を見たら、姫路城が実に綺麗に見えた。
来月から改修工事に入るから、これが見納めか。
いつもの連休は空いているホテルも、今回は連日満室だと言う。

聞いたら、殆どが姫路城観光客だと言う。

時間の有る方は改修前の最後の勇姿を御覧頂いたら如何だろうか。

関連記事
今日から秋の大型連休。秋晴れで行楽にはこの上無い天気だ。
私の友人達も、それぞれが、連休を楽しむと言う。
多少羨ましくも思うが私は相変わらず稽古巡りだ。

武道館まで一ヶ月を切った。 五木ひろし御園座公演まで後40日。
此処でしっかりと手綱を締めるか、緩めるかによって、泣くか、笑うかが決まるのだ。

今、しっかり頑張れば、その後には、満面の笑顔で酒が呑める。

今日は兵庫県のたつの市に行く。

関連記事
この頃の私は、一日中三味線浸けで有った。
3階の寮に住んでいたので、朝起きれば舞台に上がり三味線を弾く毎日。

下手な三味線程、耳障りでうるさい物は無い。
2階には専務さん一家が住んでいたが、朝からじゃんじゃん、鳴らすので、かなり安眠の妨げに成ったと思う。

山田百合子先生のご主人も七五三で働いていて、お二人は直ぐ近くに住んでいた。

私を哀れに思ったのか、昼頃に成ると必ず店の電話が鳴る。

訓、ご飯食べに来なさい。
本当に面倒見の良い方で、いつの間にか私は山田百合子先生を母さんと呼ぶように成る。
店は5時からなので、その前に近くの銭湯に行くのが日課。
4時には店に出て掃除をする。

その頃に、板場は既に仕込みに入っており、板さんのトントン、トントンと打ち下ろす包丁の音が、とてもリズミカルで心地良い。

やがて中居の、お姉さん達が出勤する。
4時半を過ぎると芸能部の面々、バンドの皆さん方が次々と出勤して来る。

民謡酒場にバンド?
不思議に思われるかも知れないが、なんとこの七五三には生バンドが入っていたのだ。

民謡が終わるとがらりとムードを変えバンド演奏でお客を楽しませる。
七五三芸能部には舞踊部も有り、時には、紀伊國屋文左衛門や、俵星玄番などの、長編歌謡舞踊等の生演奏もしたので有る。

そんな七五三は、民謡人の憧れの場所で有り、下手乍も此処にいる事がステータスで鼻が高かった。

連日、山田先生に唄付けをして貰うも、中々上手く行かない私。

そんな私に、そこそうで無くこうしなさいと、口三味線で何回も丁寧に教えてくれるが、技術の無い私は、中々思うように出来ない。
悔しくて、悔しくて

今日も皆が帰った店の中には、私の悲鳴にも似た、三味線の音だけが寂しく響くのである。
つづく

関連記事