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★津軽三味線『藤秋会』家元★加藤訓の公式ブログ ★津軽三味線全国大会
事前に私が音合わせの出来る時間を言っていたので指示通に階段に列んでいて既に何回か合わせたと言う。



リーダーの訓栄(さとえい)にどうだ?と聞いたら予想した通り不安顔。
早速演奏させ聴いてみたが上手(かみて)と下手(しもて)の速度が違いズレてしまっている。
今回は孫弟子が多くメンバーに入っており、普段あまり稽古を見る機会が無い為、私が個々の技術を充分に把握しきれてない。
従って合奏の際、演奏の善し悪しを左右するメンバーの配置に迷った。


事前の最終稽古でう~ん、今一つだなあと思う人も何人かいたが各師匠達がその辺は解って推薦している以上、その単会の事情もあり、無下に外せない。



演奏を聴いて急遽列びを変更、大分揃って来たが、曲が難し過ぎて完璧とは行かない。
それもそのはず、曲目は秋田が生んだ三味線名人位、故『浅野梅若』師匠が作り上げた名曲中の名曲、仙北荷方節、本荘追分、秋田荷方節の三曲をメドレーにしたもの。


特に秋田荷方節は繊細ですきがなくツボも難しい。
とても経験の浅い人が弾ける曲ではない。
今年の秋田民謡全国大会三味線の部門に37人しか出てない事を考えると49人の出場者がいかに多いかが理解して戴けるはずだ。



何度か列びを変更し大分揃ってきたのであとは自信持って弾く様激励し、私は審査に戻る。
地域がバラバラなので事前に集まって練習する事が出来ず、そもそも毎年当日でなければ音合わせが出来ないと言うのは無謀な話だ。しかし昭和60年の初出場から毎年このスタイルでやってきた。


藤秋会は不思議と本番に強い。
後は弟子を信じるのみ。
そして遂にその瞬間が来た!




つづく

テーマ:津軽三味線
ジャンル:音楽
今日の天気予報は雲のち雨、降水確率50%。器楽合奏コンクールに出場する藤秋会は11時半集合だが、雨が降るといつも音合わせしている外の階段が使えない。
朝起きて直ぐその事が気になりホテルの部屋のカーテンを開け空を眺めたが、鈍よりと今にも泣きそうな景色が広がっている。


ああ~、雨かなあ?
独り言をつぶやきながら雨が降らない事を祈る。
8時半に武道館に入り9時から審査に臨むが見えない外の天気が気になる。



今回の出場選手は総勢49人。
内訳は秋田3人、東京、3人、神奈川2人、富山7人、愛知、19人、岐阜1人、三重9人、愛媛2人、鹿児島3人。
1都8県からの寄せ集めであり、このメンバーでこの曲を合わせるのは今日が初めてである。
もし雨の場合この人数で音合わせ場所を確保するのが難しく、ぶっつけ本番も覚悟しなければならないが、正直この曲はそんな甘い曲ではない。


今回どの曲でエントリーしようかと迷ったが、今月行われた秋田民謡全国大会で秋田荷方節の三味線コンクールが行われた事で、よしっ!今年はこの曲を取り入れた『荷方節本荘追分』の組曲で行こうとささやかに決めていた。



しかし非常に難曲なのでもしやらせて間に合わなかったら、津軽よされ節を高度にした『スーパーよされ』で出ようと並行して稽古をさせたが、これが私の指揮官としての完全ミス。
『二兎を追う者は一兎も追えず』の言葉通り、一極集中しなくてはならないのに逃げに廻って余計なエネルギーを選手に使わせてしまった。
この事は大いに反省しなければ成らない。



事前の地区別稽古でも途中まで並行してやらせた為、準備不足の人がいたり、技術的にう~ん、大丈夫かなと思う人もぽつぽついて正直不安はあった。
事前にメンバーの列びを何度もシミュレーションしてみたが今一つしっくりこない。


おまけに今日は一日審査の為にゆっくり音合わせが出来ない。
ハイライト三部の審査が終わった後に1時間ほど時間が空いたので慌てて皆が待つ3階に上がった。



幸いにも雨は降ってない。



つづく


私が審査を務めたのは大会二日目で、朝一のシニア編二部から夕方のチャンピオンの部までの六部門。
個人の唄164名、合奏10団体を審査した。


北は北海道から南は九州まで各地区連合会を勝ち抜いて来た皆さんとあってレベルも高く気を抜けない。
特にこの二日目は競合東北勢と南九州地区連合会、『泥谷吉人』会長率いる宮崎県勢などがひしめき、観客の興味を一層高めてくれた。



唄の審査をして感じた事は伴奏の大切さ。
まず尺八に三味線の調絃が合っていないのが意外に多かった事。
三味線二丁弾きの場合の調絃もしっかり合っていないと非常に聴き辛い。



また、唄と伴奏のバランスで言えば三味線を三人で弾いているのがいくつかあったが、賑やかな唄ならまだしも、しっとり聴かせるお座敷唄の場合は三味線が強すぎて唄を殺してしまってるのが気になった。
お師匠さんがお弟子さんに弾かせてやりたいとの配慮だろうが、コンクールである事を考えて戴きたい。
更に尺八一本で伴奏する際、緊張し過ぎから音にならず唄に入れないのも気になった。


唄のコンクールとは言え、唄と伴奏が一体であるのが理想、伴奏が唄を引き上げてくれるのが良い伴奏で有り、伴奏の印象が悪ければ自然と唄の印象も悪くなり点数が上がらない事になる。



そして唄い手の大事な事はマイクの使い方。折角良い唄なのにマイクから離れ過ぎて声が小さいと印象が悪くこれも点数が上がらない。
是非次の参考にして戴ければ幸いである。



今年意外だったのは富山県勢が余り奮わなかった事。
ここ数年富山県勢の活躍は目を見張るものが有り、凄く良い唄でこれは行くなと思っても後に富山の越中おわら節が出て来ると大体捲られたものだが、今年に限っては、奮わなかった。
きっとタイトルを獲れる人は獲ってしまい今は調整期間なのかも知れない。
来年に期待したい。



さて藤秋会が出場した器楽合奏はどうだったろうか?


つづく




武道館の全国大会が無事に終わりました。
昨日はシニア唄部門で芳廣(よしひろ)が得意の越中おわら節を唄い4位、訓音(さとね)がヤング部門で津軽あいや節を唄い4位と健闘しました。



地区連合の優勝者が競うグランプリ部門に出場した愛媛の訓晃(さとあき)も強者揃いの中大健闘、良い唄を唄った。
グランプリ部門で優勝したのは岩手中央地区代表の『福田廣平』さん。
父親が故、(福田岩月)さんで父親譲りの良い持ち味を発揮、見事内閣総理大臣賞を手中にした。



そして先日ブログでご紹介した鹿角民謡全国大会も昨日秋田県鹿角市で行われ、二代目チャンピオンに輝いたのは湯沢三兄弟の長男、『湯沢栄喜』。
三男の『湯沢政幸』が武道館でジュニア部門に出場、南部牛追唄で入賞した。




みんな良く頑張りました。
大会に出場する事は目標ができ、一生懸命練習する事により自分をステップアップ出来る。
また新たな目標を持ちそれぞれの夢を叶える為に頑張りましょう。



大変お疲れ様でした。


第51回郷土民謡民舞全国大会は二日目が終了。

朝から審査に入る。
感想は後日触れるとして、器楽合奏部門に出場した我が藤秋会は目出たく19回目の総合優勝、『経済産業大臣賞』を戴き私も『最優秀指導者賞』を戴いた。


終了後、居残り組で祝勝会!
美酒に酔いしれ楽しい一夜と成りました。
呑みすぎたので詳細はまた。



二日酔いです。

今年もこの季節がやって来た。
半世紀の歴史を誇る、『第51回郷土民謡民舞全国大会』が今日から16日(日)まで三日間の日程で東京は九段の日本武道館で行われる。


全国33の連合会から予選を勝ち抜いて来た選手が三日間白熱した熱戦を繰り広げる。
コンクールは民謡、民舞、器楽、合唱、その他記録保持者の唄などが連日行われ、充分にお楽しみ戴けるので是非お出かけ戴きたい。


私は明日一日審査を務める。
藤秋会は明日50名で器楽合奏コンクールに出場、19回目の総合優勝を目指す。



入場券は2500円、開演は連日9時から。


お問い合わせは日本郷土民謡協会。
03ー3947ー1363まで。

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ジャンル:音楽
昨年のリベンジに燃えた藤秋会総師範の結果は訓栄(さとえい)が3位、訓成(さとなり)が8位、訓音が2位。
私の付けた順位は訓栄、訓成、訓音の順番だった。


この大会はどの審査員が誰に何点付けたか公開されているので出場者は自分に何点付けて戴いたのか一目瞭然。その事を踏まえてお話すれば、お一人審査員の点数が訓栄と訓成には多少厳しかった。


勝負は実力だけでなく、審査員の構成、演奏する順番やその時の運にも左右され、必ずしもその通りに成らない事も有る。
ふと思ったが、1番公平な審査をするには、審査員を別室に入れ、ヘッドフォンで音だけを聴かせる。
勿論名前も伏せて誰が弾いてるかわからない様にし、番号で判断してもらい出演順は直前に出演者に抽選してもらう。
こうすれば絶対私情が絡む事も無い。
多分それは無理だろうからせめてオリンピック方式を取り上下カットして戴きたい。
そうすればもっと公平になる。



ところで訓音が予想以上に良かったのは、数日前まで考え過ぎて悩んでいたが、唄部門に出る為に一日早く秋田入りした事。
直前に指摘をした事を遅くまで稽古し見事に克服した事が大きい。それと唄で出場した事と高橋實の伴奏をした事で二回もステージに立つ事が出来た。
事前に舞台に出た事は舞台上からの雰囲気を掴む事が出来、本番で大きな安心感に繋がったはず。



対して訓栄は1番避けたい事がアクシデントとして現実になった。1番に出た人が上手、下手の座る位置を間違えてしまい、本来訓栄は上手側で演奏する予定が私の審査席の真ん前、下手側になってしまった事。
その事が極度の緊張を招いてしまったと言う。



まあそんな事は理由に成らないが、二人が前日会場に着いたのが交流会の終盤。
もし、前日に来て高橋實の伴奏で舞台を経験してれば精神的にもっと落ち着け違った結果になったかも知れない。
今後の参考にして戴きたい。



先に述べた様に勝負は運にも左右される。
しかし誰もが飽きれるほどのぶっきぎりの演奏をすれば必ず勝てるのだ。
一昨日の稽古日から早速来年に向け特訓開始!!



それでも三人は良く頑張りました。
師匠の面子を立てて戴いて感謝します。



よ~し、また頑張ろう!!


おわり

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10位までの入賞者を見るとそれぞれ良さがあり大きな差は無い。
昨日のブログで言った様に私の点数は1位から10位までは0.8。
0.8の数字だけを見ればほんのわずかの印象だが実際、75点から85点までの間で、更に小数点以下を付けるので100点の中の8点差と考えて戴ければ良い。


10人の内訳を見ると地元勢が3人、仙台が同じく3人、岩手が1人、我が藤秋会の総師範、愛知2人、岐阜1人の3人で計10人。


優勝した地元の若手、伊藤福実都(ふくみつ)さんはプロとして活躍している方であり、舞台経験が豊富、一昨年準優勝、昨年も上位入賞なので実力は確か。
落ち着いた安定感の有る演奏をした。



4位の浅野修一郎さんは二代目、浅野梅若先生のご子息で初代のお孫さん。
実に礼儀正しく素晴らしい青年である。
多少の課題は有るが、入賞者の中では1番浅野梅若師匠の弾き方に近い演奏だと感じた。まだまだ若いので近いうち必ず優勝出来る。


5位の岩手県矢巾町から来てくれた村松幸一さんは昨年、訓栄(さとえい)と同点2位。
100キロを超す巨漢でどっしりとした落ち着きのある方だが、惜しくも今年はツボが安定しないところがあったのが悔やまれる。



7位の地元で活躍する佐藤裕治さんは大会の専属伴奏を務める方だけあって昨年より安定感が増し良い演奏だった。



びっくり仰天したのは宮城県仙台市から参加した6位の荒谷翔集君。
年齢がわずか8歳の小学2年生、手がやっと届くほどだがツボは正確で曲の流れも良く素晴らしい演奏をした。いやはや末恐ろしい子が出て来たものだ。



9位の佐藤峻さん、10位の須貝佳里さんも仙台市からの参加で技術的には全く遜色なく素晴らしい演奏だった。特筆するは荒谷君、佐藤さん、須貝さんは仙台を拠点に活躍する二代目、『小田島徳旺』さんのお弟子さん。
彼のお弟子さんは各地で行われている津軽三味線大会でも素晴らしい成績をおさめており、その指導の確かさが伺える。




さて、最後に我が藤秋会総師範3人の演奏を分析してみよう。




つづく

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今回私は昨年同様に秋田荷方節三味線の部門と少年少女唄部門を審査をさせて戴いた



三味線部門は昨年とほぼ同じ37名がエントリーし、棄権はゼロ。
出場者が少ないのではと思う方もいらっしゃると思うが曲が高度でそう簡単に出れない。



予想はしていたが今年は昨年よりかなりレベルが高い。
正直昨年はもう少し勉強してから挑戦した方が良いのではと思える方がいたが今年は非常にハイレベルな戦いになった。
おそらく来年はもっと上がり優勝するのは至難の技になるだろう。



大会を振り返り思うのは審査の難しさ。
人間が判断するのだから、それぞれ感じ方が違うのは当然ではあるが、本大会は審査員が誰に何点付けたか公開されるので、えっ? 何であの人よりこんなに下なのと言う事も有り得て、出場した本人が納得行かない状況にもなりかねない。



特に上位で優勝が絡んできた場合は一人の点数が大きな意味を持つ事になる。
多めに点数を貰うのは誰でも嬉しいだろうが、一般的な評価よりも掛け離れて下の点数を付けられると、一生懸命頑張って来た出場者が報われない事になる。
公開されなければ、その辺は本人にはわからないが、さてどちらが良いかはそれぞれ意味があり判断の難しいところである。



さて10位までの入賞者を見ると、どなたも甲乙つけがたく、私の場合1位から10位までの差は、点数にするとわずか0.8。
しかし小数点以下も付けるので実際は8点の差と考えた方がわかりやすいかも知れない。余談だが幸いな事に私が付けた10位までの方々は結果全て10位までの入賞に入っている。さあ、それでは入賞者の演奏を少し分析してみたい。




つづく

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第三回秋田民謡全国大会も無事に終了し、民謡王国秋田に相応しいそのレベルの高さを痛感した。



一般の部門の決勝に進出した顔ぶれを見ると30名の内、秋田県内が22名いてそのほとんどが全国大会優勝者、いわゆるチャンピオン同士の戦いであっていずれも名の知れた強者揃い、これ以上ハイレベルなコンクールは他では見られない。
まるで一流のプロの民謡ショーを見ている様だ。



曲目構成を見ると先月ブログで紹介した秋田馬子唄、秋田馬方節、秋田馬喰節、秋田長持ち唄、秋田追分、などの尺八伴奏で唄ういわゆる竹物と、本荘追分、秋田船方節、秋田小原節など、三味線が付く絃物が多く選曲されている。



どの唄も味わいのある難易度の高い秋田を代表する名曲だが、どちらかと言えば尺八物の方がミスをすると直ぐわかり、ごまかしの効かない難しさがある。五位までを見るとその竹物を唄った人が四人いて、余程自信があり高度なテクニックの持ち主である事が解る。



三位の秋田長持ち唄の『浅野晴香』さんと、準優勝の『浅野江里子』さんは八月の大曲の花火の際に秋田を訪れた友人達の前で披露して戴き、大変喜んで戴いた二人。
優勝した『和賀由里子』さんと三人がそれぞれ素晴らしい唄を唄って甲乙付けがたかったが、結婚してから唄の安定感が増した事と唄の難易度で和賀さんに軍配が上がったのだろう。



民謡王国秋田はまだまだ健在です。
本当に良い唄を聴かせて戴きました。
皆さんの更なる飛躍を期待し、来年また素晴らしい唄を聴ける事を今から楽しみにしています。

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大会二日目、昨日は
民謡王国秋田に相応しくこれが秋田だと言わんばかりにプログラムが盛り沢山。
秋田荷方節三味線演奏の部、民舞の部、少年少女の部、そして昨日行われた唄の部門、高齢者、一般の部の決勝。


我が藤秋会の総師範三人は訓栄が9番目、訓成が14番目、訓音が33番目に出場。
今回は昨年の反省を基に良く稽古に励んだと見え、三人共無難な演奏をした。



センターを挟んで上手下手に分かれてそれぞれ演奏するが下手側は私が審査している場所の真正面。
訓栄は私が見ていると最もあがると言っていたがかなり緊張している様に見える。
終わってから本人に会ったら緊張し過ぎて手が震えたと言う。



結果はその奏方の難しさに悩み抜いて二日前まで自信が無いと行っていた訓音が、最後の調整が効いたか堂々の準優勝!
普段の半分しか弾けなかったと納得出来ず落ち込んでいた訓栄だが、それでも三位だ!
小さい子供を二人抱え大変な時期の訓成も八位入賞を果たした。
そして見事優勝に輝いたのは一昨年準優勝、昨年も上位にいた、地元秋田三味線界を担う若手の実力者、伊藤福実都(いとうふくみつ)さん。



そちらの詳細は後日改めて解説するとして、唄部門の決勝に出場した高橋實(訓實)は味わいの有る良い唄を唄ったが惜しくも入賞を逃した。
グランプリに輝いたのは結婚してから幸せ一杯と見え唄に安定感が増して来た、秋田馬喰節を唄った(和賀由里子)さん



終了後、応援に駆け付けてくれた仲間で横手市内の居酒屋で打ち上げ。
みんなの頑張りが嬉しくついつい飲み過ぎてしまいまいました。



そして一番大事な事。今大会に尽力下さった実行委員会の皆様、本当にお疲れ様でした。心から厚く御礼申し上げます。
お陰で秋田に生まれて本当に良かったと感じた一日でした。




ありがとうございました。

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昨日の初日は唄部門のコンクール。
朝8時前に尺八伴奏をお願いしている藤丸忠さんと訓音の三人で会場の横手市に向かう。横手市は奥羽山脈の麓に拡がる山と川の有る風光明媚な街。
山は連日の冷え込みで色付きはじめており、鮮やかな錦絵の様になるのもあと少しだ。


9時前に会場に付いたが馴染みの顔があちらこちらから元気に挨拶をしてくれる。
既に声出しをしている人もいて朝から熱気が感じられる。


式典に続き9時半からいよいよ民謡一般の部門がスタート。
30番目に訓音が出場したが初めてで多少緊張したせいかいまひとつパワーがない。
71番目に出場した高橋實(訓實)はベテランだけあって無難に熟していた。
伴奏は三味線を訓音、尺八は藤丸忠さんに担当して戴いた。


一般の部に続き高齢者の部門50名が唄ったが、高齢者と言っても民謡で声を出しているせいか、皆さん若々しくとても70歳以上とは思えない。




一般の部門から高齢者にスライドしているのでレベルは非常に高く聴きごたえがある。
結果は高橋實は予選通過、訓音は頑張ったが95人中丁度真ん中くらいか。
結果は本番の秋田に来てしかも並み居る強豪相手に訓音より50人も後ろにいるのだから、初めてにしては良しとしよう、良く頑張った。



終了後、県外から来てくれた方々に思い出を作って戴こうと交流会なるものを催し、呑めや唄えで大盛り上がり。
名古屋から駆け付けた訓栄、訓成も何とか間に合い一年ぶりに再開したメンバーと楽しそうに語らっていた。



さあ、今日はいよいよ三味線コンクール。
目標は三人共10位入賞。
さて結果はいかに?

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今日から10月、今朝もかなり冷え込んでいて寒い。
みちのく秋田は現在稲刈りがピークを迎え、田んぼにはコンバインがあちらこちらで忙しく動きまっている。



そんな中、『第三回秋田民謡全国大会』がいよいよ今日明日の二日間、横手市の秋田ふるさと村ドーム劇場で行われる。
初日の今日は唄のコンクールが予定され、民謡一般の部に県内外から95人、高齢者の部に50人エントリーしていて、それぞれ30人と10人が明日の決勝へと駒を進める。



折角来るのでと訓音(さとね)が秋田長持唄でエントリー。
そして地元のベテラン高橋實(訓實、さとみつ)が得意の秋田小原節でエントリーしている。



昨日我が家に来て三味線の最終調整をしたが、大分良くなって来た。
後は自分を信じて弾くしかない。
唄の方は今回はおまけみたいなものなので、精一杯唄い民謡王国秋田の厳しさ、レベルの高さをしっかり勉強して行って欲しい。



今日は9時半から予選開始、一日秋田民謡にじっくり浸れる。
さて今年はどんな味のある唄が聴けるか楽しみだ。

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来月の秋田民謡全国大会にむけてこの三人が燃えている!



大会まで一ヶ月をきり事務局から出演順番が送られて来た。
結果、去年二位と同点三位となり三人の中で最も優勝に近い訓栄がエントリー37人中9番目と出番が早いのが気になる。


訓成が14番、訓音が昨年2番と早かったが今年は30番以降とベストポジション。
この手のコンクールは後に出る方が有利だと言われているが、三味線の場合優劣が唄よりもわかりやすいので必ずしもそれは当て嵌まらない。



以前私が審査した武道館の唄部門で1番に出た人が優勝した例も何度か有る事を見れば、要は他の人よりも上手く弾けば勝てる訳で、練習の反省点を活かしていかにミスを少なくするかがかぎ。


優勝出来れば嬉しいが大会は運も有るし余りプレッシャーをかけてはいけないので、大会を楽しんで自分で納得出来る演奏をして戴きたい。



さあ、結果はいかに?


第三回の秋田民謡全国大会が今年も風光明媚な山と川のある町、冬の小正月行事、かまくらで知られる秋田県横手市の秋田ふるさと村ドーム劇場で10月1日、2日に行われる。


唄の部、民舞の部、秋田荷方三味線の部と三部門で競われるが、秋のひと時を民謡王国、秋田が誇るハイレベルな大会でじっくり堪能して戴きたい。



我が藤秋会からも、総師範の訓栄、訓成、訓音の三人が昨年のリベンジに燃えて稽古に力が入ってきた。


さあ今年笑う人はどなたか?
今から楽しみだ!



お問い合わせは018ー895ー2155 大会実行委員会事務局、(進藤重幸)さんまで。

昨日のブログで秋田三味線について私論を述べさせて戴いたが、その代表曲、『秋田荷方節』の三味線コンクールを含めた『第3回秋田民謡全国大会』が今年も10月1日、2日の両日、秋田県横手市の秋田ふるさと村、ドーム劇場で行われる。



大会は勿論楽しみだがこの時期秋田はまさしく稔りの秋。
とれたての新米で作ったキリタンポ鍋に山の幸、キノコ料理の数々。
それを秋田米と清水で造った地酒で流し込めば、そこには普段味わう事の出来ない感動の世界が拡がり、おまけに錦に彩られた山の紅葉が広大なパノラマとなって至福の空間へと誘う。
これを贅沢と呼ばず何と呼ぶのか。




昨年3位に甘んじた訓栄(さとえい)
好位置に付けた訓成(さとなり)訓音(さとね)の3人もリベンジに熱く燃えたぎっており今から楽しみです。三味線コンクールは50人になりしだい締め切りとなりますので、我こそはと思われる方はお早めに。



締め切りは7月末日まで。
詳細は『秋田民謡全国大会』実行委員会事務局まで。



TEL/FAX018-895-2155 進藤重幸事務局長まで。


何年かぶりに津軽三味線大阪大会を観戦したが、我々が修業した時代と違い随分演奏自体も年齢層も様変わりしてきた。
他の地域で開催されている大会もそうだが、まず、年齢層が昔と比べ断然若くなっている。
この事は、かど付けと言われ蔑まれた音楽から確実に自慢出来る日本の音楽文化として定着した表れであろう。


そしてその技術もかなり研究され向上しているのは素晴らしいが、以前の名古屋大会観戦記でも述べた様に、あくまでもこの大会は『津軽三味線』のコンクールである事を忘れては成らない。
技術的には非常に高いものを持っているのに中には雑技団的曲芸になってしまっている人や、早く弾く競争ではないかと思う様な人も何人かいたのは感心しないし残念だ。
何故津軽三味線なのか、何故頭に『津軽』がついているのかを原点に返り考えるべきだ。


審査員の構成、年齢によっても好みや解釈が異なるので意見が別れるかも知れないが、特に大阪大会の審査員は、津軽がそのまま歩いている様な、ミスター津軽ばかり。
技術的には上手くても、その辺で順位の分かれ目になった事は間違いない様だ。



津軽三味線は虐げられた苦しさを生き抜いたハングリーの上に成り立っている。
津軽地方の苛酷な気候や風土、そして岩城山やりんご畑など、そうした物が目に浮かんで来ない演奏は単なる太棹の演奏であり、津軽三味線と呼ぶには異論があり、結果を見ると今回の審査員も同様の考えと見るのは私だけでは無いだろう。


音楽は時代の推移と共に変化して行く事は否めないが、先人の血と汗無くしてできえなかったこの素晴らしい世界に誇れる音楽の原点をしっかり見据え、若い方々に更なる津軽三味線隆盛の原動力になって戴く事を願いたい。

私のブログを読んで戴いてる方から先月の第二回秋田民謡全国大会の三味線部門に対してコメントを戴いた。

残念ながら私は視る事はできなかったが、『AKT秋田テレビ』をキーに東北6県に配信されている、『クボタ民謡お国めぐり』で当日の模様が放送されたらしく、その方は我が訓栄(さとえい)を高く評価してくれている。

どの様な立場に有る方なのか、三味線をやっている方なのか知る由も無いが、弟子を評価される事は師匠として最も嬉しい事だ。
角度を変えて見れば自分が評価されているのと同じだと考える。
だから、弟子には自分の持てる全てを伝えたい。

貴方の師匠は?と聞かれて、加藤 訓ですと自信を持って言って貰える師匠に成りたいものだ。

入賞者、10人の中で優勝したのが、浅野梅若門下で高校卒業後、内弟子生活をした、名古屋在住の浅野美和子さん。3位と同点ながら、審査規定で2位に輝いたのが岩手県在住の、松村幸一さん。
2位と同点3位が、私の弟子、加藤訓栄(かとうさとえい)
5位が、二代目、浅野梅若のご子息、浅野修一郎さん。
6位が、佐々木實門下の伊藤福実都(いとうふくみつ)さん。

先日ご説明した様に、優勝の浅野美和子さんと、5位の浅野修一郎さんは、言うまでもなく、分類①の、正統派、梅若流。
6位の伊藤福実都さんが分類②の睦実流。
2位の松村幸一さんと3位の加藤訓栄が、分類③のその他になろうか。

それぞれに特徴があるが、浅野美和子さんと浅野修一郎さんは、当然ながら亡き梅若師匠の弾き方に近いのが評価されたと思う。
特に浅野美和子さんを私は昔から知っていて、名古屋でたまに彼女の三味線を聴く機会もあり、最近、随分と良い三味線を弾くなあと思っていて、私も美和子さんが出ると知って、優勝候補の最有力と見ていた。

浅野修一郎さんは昨年よりもかなり上達しており、来年は優勝候補間違い無し。
昨年2位の伊藤福実都さんは、今後、秋田の伴奏界を担うニューリーダーで、期待をされていたが、私の判断では昨年の方が良かった。
同点2位の隣県からの出場、松村幸一さんは技術的に高く来年が楽しみだ。

最後に我が弟子3人に付いてだが、同点3位の訓栄(さとえい)は秋田にいただけあって、知名度が有り、下馬評では優勝候補筆頭だったらしい。音色もしっかりしていて、美和子さんとは僅か0.9の差。
あとは好みの問題だが、梅若師匠に近い三味線を弾いた美和子さんに軍配が上がったのだろう。
訓成(さとなり)はあと一歩で入賞の11位、唄付け部分の必ず入れるべき所を飛ばしたのが原因で、普通に弾いていれば上位入賞出来た。

かわいそうなのは訓音(さとね)。
審査員の勘違いで38人中、37位を付けられたのが痛かった。
それでも15位だから、それが無ければ必ず入賞は出来た。
三人とも、来年はしっかりと修正して再チャレンジすると言う。

来年は更にレベルが高く成るのは確実で、上位は僅差に成るはず。出来る限りミスを少なくし、細かなところの音をはっきりと、ひとつひとつ正確に弾く事が優勝に近づくポイントだ。


来年に期待したい

現在弾かれている秋田荷方節の三味線は、大会を見ても大まかに3通りに分けられる。

その1は、正統派梅若流。
その2は、現秋田県民謡協会理事長の、佐々木實師匠の睦実流奏法。
その3はそれ以外

昨年優勝した、二代目小田島徳旺氏とその門下、小田島会の弾き方は、亡き初代が、佐々木實師匠の弟子だった事を見ると、ほぼ一緒である。

その3は1、2を合わせた物、或は解釈の違う物なので、ここではその1と、その2を比較してみたい。

両者の大きく違うところは二つある。
専門的に成るが、1つ目は曲頭の部分から3の糸の10のツボに行く前までの3と4の細かに弾く部分で、睦実流の方が梅若流よりも『すくい撥』が少なく、すくう代わりに『はじき』を使っている。

よって、睦実流の方がややソフトに聴こえる。
3の糸10からは、ほぼ同じで、上がって行った、3と4のかましの所が先程と一緒で違う。

2つ目は、唄の伴奏部分。
歌詞の、(にいがあ~あ~たあー)の、た、の部分が梅若流は14のツボで合わせるのに対して、睦実流はオクターブ下の4のツボで合わせる。
次に違うのが、歌詞、(ば~あさ~まー)の部分と、(花も~うらあ~ずに~)の弾き方は、言わゆる『手』が違う。

ちなみに、私の弾き方は前奏は梅若師匠に教わった奏法で、唄の中は音楽的な見地からどちらでも無い、自分なりの解釈で弾いている。

どの奏法が良いかは、聴く人の判断だが、大事なのは、梅若師匠の原曲を基本にし、大きく逸脱しない事であると考える。
それでは、実際の大会を振り返って見よう。


つづく

第二回秋田民謡全国大会も盛会のうちに終了したが、三味線部門のコンクール曲に取り上げられた、『秋田荷方節』(あきたにかたぶし)を少し考えて見たい。
津軽三味線の様に豪快な迫力こそ無いが、繊細で技術的にも非常に難しく、秋田三味線を代表する名曲である。

元々この曲は、秋田県が生んだ三味線名人位、故『浅野梅若』師匠が、北海道の北海荷方を参考に纏めあげたものだと言う。
秋田荷方節その物は三味線唄と言うよりも、むしろ曲の流れを聴くと尺八唄の様な気がする。
現に尺八は唄のフレーズ通りにメロディーを追って行くが三味線はそうでは無い。
一見、唄と合って無い様に聞こえるが、メロディー通りに弾かなくても、あまり違和感の無いところがこの曲の面白さかも知れない。

故、浅野梅若師匠の三味線は繊細かつ巧妙で一瞬の狂い無く、言わゆる隙の無い三味線だった。
私は東京から秋田に帰った30年程前に、浅野師匠にお願いして、3回、直接手ほどきを受けたが、当然ながら譜面の無い時代で、かなり苦労したのを覚えている。

さあ、それでは先日の大会を振り返りながら、その奏方を検証して見よう。



つづく

しかし、九州には聴き応えのある良い唄がある。

九州を代表する唄は何と言っても、黒田節。お座敷でしっとりと聴きたい博多節。
そして47回大会でグランプリに輝いた佐賀箪笥長持ち唄は、二日目のコンクールにも登場。
長持ち唄は全国に有ると思われるが、知名度で言えば圧倒的に高いのが、秋田長持ち唄と宮城長持ち唄。
東北とは距離的にも遠い佐賀の長持ち唄だが、やっぱりどこか似ていて、婚礼には欠かす事の出来ない唄なのだろう。

そして九州と言えばこの唄。
宮崎県の(正調刈干切唄)(正調ひえつき節)(早調ひえつき節)の三曲。

三曲とも作業唄だが、実にその雰囲気が出ていて、良い唄。
出場者もレベルが高く聴き応えが有り、楽しませて戴いた。

三日間、会場にいて、これでもかと、全国の民謡を聴かせて戴いたが、日本にはこの様な良い唄が沢山有る事を改めて痛感したし、世界に誇れるこの民謡を大切に守り普及して行く必要性を感じたのは私だけではないだろう。



民謡万歳!

以前は全国大会と言えば、民謡王国の名を欲しいままにしてきた秋田県勢が、良いところをごっそり持って行ったものだ。
余り総なめにするものだから、一番人数の多く入場券などの割り当てで苦労していた、中央地区の方々からは、実力は認めつつも、難儀をするのは中央で、美味しいところを持って行くのはいつも秋田だと皮肉られる事もしばしばだったが、隣県の岩手県勢が力を付けてきた事で、秋田も岩手に涙を飲む事が多く成って来た。

ところがここ数年、九州勢が台頭してきて両県もうかうかしてられない。
最近では47回大会でグランプリをとった、藤永会の『中西奈津子』さんが記憶に新しいが、新たに宮崎の重鎮、『泥谷吉人』会長率いる、南九州地区連合会が加盟してから、一段とその傾向が強く成り面白い大会に成って来た。
特に今年は、東北勢が九州勢に逆転される場面が随所に有り、観客の目も自然とそちらに向く。

民謡は一声、二節と言って声の良い人が得だと言われて来たが、どちらかと言えば東北の唄はこぶしが多く、技術的に難しい。
かたや、九州の唄は余りこぶしが無く、声が良ければ良いから、東北の唄よりも簡単なのかとイメージ的には思っていたが、今年の大会を聴いてその考えが間違っていた事がはっきりした。

やっぱり上手い人は九州の唄でもきちんとこぶしを入れているし、東北民謡に負けない何とも言えない味が有る。
料理もそうだが民謡も『味が決め手!』



今後、味わいの有る九州民謡を聴けるのが、全国大会の楽しみに成って来るだろう。

大会を観戦し、実際に審査をして感じた事が色々あった。
やっぱり一番気になるのが毎年の事ながら音響の問題。

審査員席にいると非常に気になるのが太鼓が全て遅れて聴こえる事。
あれっ?と思いつい手元を見てしまう。
実際は合っているのだが、会場の問題なのか、確実に遅れて聞こえる。

これには苦い思い出があり、以前、器楽合奏で舞台上ではかなり良い演奏をしたと思って期待をして点数を見たら、思ったほど点数が上がってない。
えっ?と思って審査員席付近の客席で録って貰ったテープを後で聴いて愕然!
和太鼓が、遅れて全く合ってない様に聴こえる。
しかもプロ中のプロ、『志多ら』の田吾作が完璧に叩いたのにだ。これには参った。
本来出るべき点数が、音響が原因で、減点されている。
その時のある審査員にこう言われた。
おかしいなあ?どうして合ってないんだろうと、太鼓の手元を見たら合ってるんだよねと。


それ以来、マイクを付けたり、場所を変えたりしたが、中々改善はされなかった。
私は以前からその事を判っているので、当然ながら遅れは無視して採点したが、審査員によっては、マイナス要因にしている人がいるとすれば、かわいそうな話だ。

あの場所で続ける以上、何とか工夫が欲しいものだ。
民謡の大会だって立派な音楽なのだから。

昨日は最終日。
我が藤秋会の戦績はシニア編に出場した訓芳(さとよし)が41人中、9位と入賞。
中日本地区連合会代表としてグランプリ部門に出場した訓晃(さとあき)が北は北海道から南は九州まで32地区連合会の優勝者で競う部門で、32人中19位と健闘!

何しろ優勝者だけで競うのだからレベルは高い。
本人は昨年10位だったのでやや不満足だったろうが、後ろにまだ13人もいる。
審査員の好みもあるので、審査員が代われば順位もがらりとかわる。
勝負は時の運も有るのだ。
その分、三味線の主力メンバーとして充分に総合優勝に貢献。

一昨日、唄部門に出場した、訓富(さとみ)がハイライト部門で、峯鳳(みねほう)もシニア部門でダブル入賞。
三味線を中心にやっているのでどうしても唄は手薄に成るが、そんな中でそれなりの成績を残せたのは、みんな良く頑張ったなあと褒めてやりたい。


また次の目標に向かって頑張ろう。
本当にお疲れ様でした。